ブリティッシュポンドとは、イギリス通貨であるイギリスポンド(GBP、Great Britain Pound)のことです。
日本では一般的に英ポンドと呼ばれています。
正式名称は「スターリングポンド(Sterling Pound)」で、STGと表記されたりケーブルと呼ばれたりします。
スターリングとは、鋳造貨幣に小さな星印が付けられていたことから古英語の「星の付いたもの」という意味で、イングランドの金貨や銀貨をこう呼ぶようになったことに由来しています。
ブリティッシュポンドは戦前、基軸通貨として扱われていました。
イギリスはヨーロッパの中でも経済や金融の中心地の役割を担っており、ブリティッシュポンドと米ドルの組み合わせは、為替市場で扱う通貨ペアで最も流動性が高い通貨の1つです。
ブリティッシュポンドの特徴として、ボラティリティ(価格の変動値)が非常に激しいことが挙げられます。
ポンド自体に輸出入による実体経済の為替需要が少なく、取引のほとんどは投機であり、貨幣の流通量が少ないために価値が変動しやすくなっています。
FXにおいて、ボラティリティの高さはハイリスク・ハイリターンを意味し、不規則な値動きでギャンブル性が高く、投機対象として好まれることが多くあります。
もう1つの特徴として、ブリティッシュポンドが高金利通貨だということが挙げられます。
高金利通貨を利用して利益を得る手法に、キャリートレードがあり、キャリートレードでは異なる金利を持つ2つの通貨を取引することで、利ざや(売値と買値の差額によって生じる利益)を稼ぐことができます。
ただし、金利が高いということは一般的に通貨の信用度が低いことを意味し、ハイリスクになりがちです。
また、高金利通貨を保有しているあいだにその通貨のインフレが進むと、利益が出なくなるおそれもあります。
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