IBRD（International Bank for Reconstruction and Development）とは、国際復興開発銀行のことで、発展途上国の発展と成長のための支援を目的として設立された公的な国際開発金融機関で、整備資金を発展途上国の政府や民間企業に低利や無利子で融資する189カ国（2017年9月末現在）が共同で運営しています。
一般的には1945年に設立された国際復興開発銀行（IBRD）と、1960年に設立された国際開発協会（IDA）を合わせて世界銀行や世銀と呼ばれています。
また、上記2つの主要機関に国際金融公社（IFC）、多数国間投資保証機関（MIGA）、国際投資紛争解決センター（ICSID）の3つの姉妹組織を併せて世界銀行グループとしています。
本部はアメリカのワシントンD.Cにあり、重要意思決定は180以上になる加盟国が行い、一部のプロジェクトにおいては各国政府、他の多国間機関、民間金融機関、輸出信用機関、民間投資家との共同出資で実施されています。
融資の原資は市場からの借り入れが最も多く、発行する債券を世銀債と呼び、トリプルAの格付けがなされています。
世界銀行グループは2030年までに、1日1.90ドル未満で暮らす人々の割合を2030年までに3％以下に減らす、そして、各国の所得の下位40％の人々の所得を引き上げる、という2つの目標を掲げています。
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