アベレージ・コストとは、同じ通貨ペアのポジションを複数回にわたって保有している場合の、その平均の持ち値のことをいいます。
アベレージ（Average）とは平均、コスト（Cost）とは金額を指す言葉です。
例えば 1週間に4回の取引を行い、1回目の取引で「1ドル100円」、2回目の取引で「1ドル102円」、3回目の取引で「1ドル99円」、4回目の取引で「1ドル95円」としたとき、アベレージ・コストは99円になります。
一般的に、にロング・ポジションではアベレージ・コストが低いほど、またショート・ポジションではアベレージ・コストが高いほど、相場が予想通りに動いた場合に収益が大きくなります。
また、株価が1,000円の株を100株購入した後に同じ企業の株を株価500円で100株購入したケースでは、アベレージ・コストは「（1,000円×100株＋500円×100株）÷200株＝750円」となります。
常に一定金額を定期的に購入し、平均的な購入単価を下げる投資手法として有名な「ドルコスト平均法」においても同様の計算方式を用います。
金融取引において、一度に全額投入するよりも複数回に分けて取引を行う方がリスクは少ないと言われているため、アベレージ・コストの重要性は高いと言えます。
そして、多くのポジションを持っている場合、計画的にトレードを進めていくためにはアベレージ・コストを計算して取引を行っていく方が良いと考えられています。
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