日銀当預

読み方

ニチギントウヨ・にちぎんとうよ

同意語

日銀当座預金残高日本銀行当座預金残高

日銀当預とは、日本銀行当座預金の略称で、金融機関が日本銀行に開設している、原則として無利息の当座預金のことをいいます。日銀当座預金と呼ばれることもあります。

主に日銀当預は、

(1)金融機関が他の金融機関や日本銀行、国と取引を行う場合の決済手段
(2)金融機関が個人や企業に支払う現金通貨の支払準備
(3)準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金

という3つの役割を果たしています。

準備預金制度の対象となっている金融機関は、銀行と預金残高1600億円超の信用金庫・農林中央金庫で、他行との取引決済をスムーズに行うため、中央銀行の当座預金口座に一定の準備預金を預け入れることが義務付けられています。

この準備預金の最低金額を超えて中央銀行に預けている預金を超過準備と呼び、超過準備に付く金利をマイナスにする政策を、マイナス金利政策と呼びます。

また、法定準備預金額を大きく上回る水準に日銀当預の目標が定められ、各種オペレーションによって潤沢な資金を供給する量的緩和策も採用されています。

日銀当預およびその変動要因は「日銀当座預金増減要因と金融調節」等の資料を見ると分かり、それらは日本銀行のウェブサイトで公開されています。

FX取引においても日銀当預の増減は少なからず影響し、日銀が当座預金残高を増やす、すなわち量的緩和策を実施するのは日本経済全体の金回りが良くなることを目的としています。

これは各銀行が企業などにお金を貸し出す余裕を持てることにもつながっていき、お金を借りられる企業などが増えれば、その分設備投資や企業の活性化も促せるというのが量的緩和策で期待できる効果です。

しかし、市場に出回るお金を増やせば通貨価値は下がっていき、円安傾向に陥ることになるため、為替市場に影響を及ぼすことは必至です。

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