読み方 | スイスコクリツギンコウ・すいすこくりつぎんこう |
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同意語 |
スイス国立銀行とは、「Schweizerizche National Bank」のことで、略してSNBとも呼ばれています。
中央銀行として、スイスフラン紙幣の発行や金融政策の決定を行っています。
スイス連邦には4種の公用語があるため、制度上の正式名称も4種の言語で併記されています。
(ドイツ語: Schweizerische Nationalbank, フランス語: Banque Nationale Suisse, イタリア語: Banca Nazionale Svizzera, ロマンシュ語: Banca Naziunala Svizra。)
法人形態はアクツィエンゲゼルシャフトで、カントンや州立銀行のような公的機関が資本金の約55%を出資しています。
残りの資本金は証券市場で取引されており、そのほとんどを個人が所有しています。スイス連邦は一切出資していません。
また、スイス国立銀行は、一部収益を株式で運用し上場もされている点が、ほかの中央銀行にはみられない特徴です。
すなわち、国立銀行とはいうものの、民間の資金が入っているのです。
スイスは戦争に影響を受けない永世中立国であり、その通貨であるスイスフランは安全通貨として高い人気を誇ります。
ところが、人気が高すぎる故、長年深刻なスイスフラン高に悩まされています。
これを問題視するスイス国立銀行は、スイスフラン高にストップをかけるため、たびたび対スイスフランでユーロを大量に買い付ける市場介入を行ってきました。
2015年には、1ユーロ=1.20に設定されていたスイスフランの上限を撤廃し、金利を-1.25%に下げたことで、市場に大混乱を引き起こしたのです。これがいわゆるスイスフラン・ショックです。
2018年にもスイス国立銀行総裁によって「スイスフランは依然として過大評価されている」との声明が出されました。
スイス国立銀行が市場介入することもいとわない態度を打ち出していることは、市場参加者にとって脅威です。
対日本円で直接影響が出る可能性は低いですが、スイスのマイナス金利政策を利用してスワップトレードをしている人は、特にスイス国立銀行の動向に注意しておく必要があるでしょう。
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