割引国債

読み方

ワリビキコクサイ・わりびきこくさい

割引国債とは、額面金額から利息相当分が差し引かれた価格で発行され、満期時に額面金額で償還される国債のことをいいます。

償還差益とは、満期時に受け取る額面金額と取得時の金額との差額のことです。

割引国債は割引率が高く、額面より低い価格で発行されますが、途中の利払いは行われません。

日本では償還期間が3年や5年程度の中期国債と、6ヵ月または1年の割引短期国債、償還期間が60日程度の政府短期証券がありましたが、2009年2月から償還期間2ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年の国庫短期証券となり、法人のみに保有が限定されています。

発行時に源泉徴収は行われず、法人税及び地方税が課されます。

国債とは国が社会資本の整備や予算を補うために発行する債券で公社債の中で最も信用度が高く、満期まで保有すれば元本は保証されますが、中途で売却すれば売却損が発生することがあります。

満期までの期間が1年以内である国庫短期証券は割引国債と同様に額面以下で発行されます。

割引国債と同じ性質を持つ国庫短期証券の別名は、T-Bill(Treasury Discount Bills)といいます。

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