アメリカの供給管理協会とは、「Institute for Supply Management」のことで、略してISMと言われており、全米供給管理協会とも呼ばれています。

全米供給管理協会が発表する景気指数には、「ISM製造業景気指数」と「ISM非製造業景気指数」の2種類があり、景況感指数を毎月発表しています。

「ISM製造業景気指数」は、製造業の購買担当者を対象としたもので、「ISM非製造業景気指数」は金融やIT、飲食業の購買担当者を対象としたものです。より重視されているのは「ISM製造業景気指数」の方です。

アメリカの製造業の景況感を表す重要な指標としては、「フィラデルフィア連銀製造業景気指数」、「リッチモンド連銀製造業景気指数」、「ニューヨーク連銀製造業景気指数」および「シカゴ購買部協会景気指数」の4種があります。

「ISM製造業景気指数」は、毎月第一営業日に発表されるため、主要指標の中でも公表が早く、精度も高いことから、景気動向の先行指標として重要視されています。

製造業（300社以上）の購買・供給管理責任者を対象に、各企業の受注や生産、価格などについて10項目のアンケート調査を実施します。

「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の回答結果を集計し、季節調整を加えた新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫の5つの指数をもとに、ISM製造業景況感の総合指数を算出する仕組みです。

ISM製造業景況感指数は0から100までのパーセンテージで表され、一般に、数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。

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