マーケットニュートラル

読み方

マーケットニュートラル・まーけっとにゅーとらる

マーケットニュートラルとは、ヘッジファンドの投資手法のひとつで、買い建て(ロングポジション)と売り建て(ショートポジション)を組み合わせることによって、マーケット(市場)全体の価格変動に左右されない、安定的な収益確保を目指す投資戦略をいいます。

一般的には割安と判断される銘柄のロングポジションを取る一方で、それと同額の割高と判断される銘柄のショートポジションを両建てにすることを指します。

例えば、株式投資において割安と判断される銘柄を買い建てると同時に割高と判断される銘柄を空売りし、ポートフォリオがマーケット(株式市場)全体の変動からニュートラル(中立)になるような状態にし、そして銘柄の割高と割安の状態が解消される過程で収益を狙うことになります。

マーケット全体の価格変動にニュートラル(中立)な状態になるようにし、リスクを抑制しながら収益機会の獲得を目指します。2つの銘柄の価格差が縮小するときに利益を狙います。

個人投資家向けに本手法を取り入れた「マーケット・ニュートラル・ファンド」も販売されており、市場全体の動向に影響を受けない絶対収益を目指すファンドとして一つの選択肢になり得ます。

マーケットニュートラルは市場全体の影響を受けにくく、手堅く収益を得ることが特徴ですが、買い建てと売り建ての双方で損失がでる可能性もあるため注意が必要です。

現に、マーケットニュートラル戦略を得意としていたヘッジファンド(LTCM)は、1998年に巨額の損失を出して経営破綻しています。

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